服飾専門学校を卒業後、レコード会社でアーティストの発掘、企画制作、プロモーションに携わる傍ら、DTPやWEBデザインを担当。その後、デザイナーとしてキャリアを積むため、制作会社で3年の下積み期間を経て、2014年にベリーベストに入所。
ベリーベストでは、新規ページやバナーのWEBデザインから、チラシ、パンフレットなど印刷物まで幅広いデザイン作成、および担当サイトのUI改善、更新や改修のコーディング業務に携わる。
専門学校を卒業後、レコード会社でアーティストの発掘や企画制作・プロモーションを行いつつ、お手伝い程度でDTPやWEBのデザインもしていました。そのうちに、デザインをメインの仕事にしたいと考えるようになり、WEBの制作会社で3年間下積みをして、その後ベリーベストに入所しました。
私は、おしゃれなものを素敵なデザインで魅せるということに、あまり興味が持てなくて、難しいものや入り組んだ情報をわかりやすく魅力的に伝えられるデザイナーをかっこいいと思って目指していたんです。そのため転職活動は、医療や保険など複雑な情報を扱う業界で探していて、弁護士業界もその1つでした。
法律事務所で働くことについては、法律のことをまったく知らなかったので、知的好奇心が満たされそうで楽しみでしたね。
また、前職のエンタメ業界が特殊だったのかもしれないですが、法律事務所ならパワハラやセクハラ、サービス残業などがなく、コンプライアンス(法令順守)がしっかりしていそうだと思ったことも決め手でした。
ベリーベストは、幅広い分野の法律相談サービスを展開していて、分野ごと、オフィスごとにサイトがあるので、運用するサイト数も膨大です。
ターゲットとする年齢層も幅広く、BtoCもBtoBも含めさまざまなテイストのデザインを作るチャンスがたくさんあります。たとえば、学校問題分野のサイトは基本的には親御さん向けですが子どもが見ることも考えて作る必要があったり、企業法務分野のサイトでは企業向けに固めのデザインで制作したりします。
また、自分が得意なことがあれば、それを仕事にするチャンスもあるんです。サイトで掲載する漫画を描く人、イラストや法廷画を描く人、カメラマン的な業務をしている人もいて、多種多様に自己の才能を仕事で発揮しています。
デザイナーの主な業務内容ですが、1人につき3つ程度のサイトを担当し、その運用業務をメインに行うほか、新規サイトやサイトリニューアルの制作も数多く対応します。バナーやLPの制作、チラシ・パンフレットなどの印刷物のデザインなども行うので業務は多岐にわたります。私は、デザイン業務とコーディング業務の割合は半々くらいですね。
そして、普段からGoogle Analyticsやヒートマップなどの分析ツールを見てサイトの課題を発見し、改善策を積極的に提案することも重要な業務です。
以前担当していたサイトでは、PV数と比較してお客さまからのお問い合わせ件数があまりないことが課題だったのですが、分析ツールを使って、熟読エリアやよくクリックされているエリア、離脱しているエリアなどをユーザーのサイトの動きを解析したところ、サイト導線に問題があると分かり、UIやレイアウトの大幅な調整を行いました。結果、問い合わせ件数を大幅に増やすことに成功し、伝えたい人に伝わるサイトに改善できたと実感してうれしかったですね。
最初はWEBチーム全員で5人くらいだったのですが、10年たった今は会社も大きく成長し、エンジニアやディレクターも含め60人を超える大規模な部署になりました。
デザインチームは11名※ほど在籍しています。男女比半々くらいで、年齢も20代から40代まで幅広いですが、皆穏やかな雰囲気の人が多いですね。
さまざまなバックグラウンドや経験値を持った人がいるので、多様な意見を積極的に取り入れたいという姿勢があり、困ったことや迷っていることを気軽にチーム内に相談するスタイルが日常になっています。
毎日の15分程度の朝会や上長との月1回程度1on1の面談があって、業務上の悩みを相談したり、日頃のアイデアを共有したり、ボトムアップで意見を吸い上げてもらえる体制ができていると感じます。そんな中でコーディングを生成AIで自動化する試験的な取り組みなども始まっていて、最新知識のキャッチアップも積極的です。
それ以外にも、1年前くらいからデザインチームで定期的な勉強会をしています。2週間に1回、講師はみんな持ち回りで、その人の興味のあることや、得意なことをチームのみんなに還元し合う形です。自分が講師の番だと、皆に教えるために資料を作ったり言語化したりするので、さらにそのトピックへの理解が深まり、いい経験になっています。外部のセミナーを受ける費用も会社から出してもらえるので、定期的に参加してメンバーにフィードバックしています。
また、担当するサイトが不定期にシャッフルされるので、担当変更があった際は、他の人のデザインデータやコードを目の当たりにすることになるんです。他人が書いたコードを隅々まで見る機会はあまりないので、それが結構勉強になっていると思いますね。
業務の中で、デザインもコードも、皆でお互いにレビューし合うことがよくあります。「ここがいいね」もあるし、「ここはこうした方がいいんじゃないか」とか「これが足りてないんじゃないか」という意見が穏やかながらも飛び交っています。本当に忌憚(きたん)のない意見が出るのですが、お互いを尊重していて、とても平和的に高め合うことができていますね。
こういった積み重ねが、自分の引き出しを増やすこと、全体的なデザインクオリティーが上がることにつながっていると感じます。そういう意味では、WEBデザイナーとして成長する環境はこれ以上なく整っていると言えます。
※2025年1月時点
WEBクリエイティブ部では、勤務時間は選択制を導入しているので、生活スタイルにあわせて勤務時間を選ぶことができます。さらに、この部署はフルリモートワーク(在宅ワーク)の環境が整備されているので、ワーク・ライフ・バランスはかなり整っていて、働く環境が入所してからどんどん良くなっていると感じます。
以前は、毎日満員電車に乗って、出社するだけで1日の体力の大部分を消耗してしまうような状態だったのですが、在宅ワークが導入されてからは、勤務開始時間から全力で仕事に取り組めるようになりました。デザインチームのメンバーやディレクターとのやりとりは、基本チャット(Chatwork)で行っていて、テキストで説明することが難しいときは通話や画面共有等を使う等、コミュニケーションを工夫しています。
今は月1回程度の出社で、残りは在宅で仕事しています。おかげで、これは定年した後の老後の夢だったのですが……近いうちに、家に犬を迎えようと準備中です。在宅勤務が増えたことによって日中一緒にいてあげられるので、ペットに寂しい思いをさせずに飼える状況になったことが一番の理由です。老後からかなり繰り上げて夢がかなってとても幸せです。
法律事務所は業種として安定していますが、 ベリーベストの社風はわりとベンチャーに近いというか、挑戦的なところがあります。それが創業以来ずっと会社が成長している秘訣だと感じます。その成長にWEBデザインで貢献できていると思うと誇らしいです。
今後、生成AIなどの新しい技術やツールをどんどん取り入れて、スキルアップや業務効率化を図りつつも、サイトを見てくださる方に誠実なデザイナーであり続けたいと思っています。ベリーベストのサイトにアクセスしてくださる方は、弁護士に相談を考えるくらい人生の岐路に立たされている方たちです。その方たちが求めている情報をしっかりと届けるためには、人として誠実でないといけないと思っています。お客さまの心に寄り添えるように、WEBデザイナーとして、これからも誠実な制作を心がけていきたいです。
法律事務所と聞くと堅いイメージがあり、自分には合わないと応募をためらってしまうデザイナーの方もいらっしゃるかとは思います。
しかし、ベリーベストは、柔軟な働き方が実現されており、仕事とプライベートの両立がしやすいです。その上、老若男女さまざまなターゲットに向けたデザインに携わることが可能で、それぞれ得意分野のあるメンバーと切磋琢磨しながら成長できる環境です。これは、デザイナーにとってはなかなか理想的で穴場な職場なのではないでしょうか。
自分のWEBデザインスキルを思う存分発揮し、さらに高められる職場をお探しの方は、ぜひご応募いただきお話しさせていただけるとうれしいです。